二日酔いは健康診断に影響ある?対策や注意点は?
翌日に健康診断を控えているにも関わらず、うっかりお酒を飲み過ぎて健康診断当日二日酔いになってしまったという人もいるかと思います。
健康診断の前日の過ごし方には、食事やアルコールに関する注意書きがありますが、二日酔いの状態で健康診断を受けるとどのような影響があるのでしょうか。
今回は二日酔いは健康診断に影響があるのか調べてみました。
二日酔いで受ける時の対策や注意点などについても紹介しますので、参考にして下さい。
二日酔いは健康診断に影響ある?
健康診断を受ける際には、注意事項が記入された用紙が渡されるかと思います。
注意書きを読むと、前夜のアルコール摂取は禁止されていることがほとんどではないでしょうか。
これは、アルコールの影響で検査の内容によっては正確な値が出ない場合があるからです。
そのような状態で検査を受けても再検査になったり、検査を受けられないこともあります。
アルコールを摂取すると血液中のアルコール濃度が高くなりますが、アルコール濃度が通常に戻るまでは、約7時間〜8時間、長ければ10時間以上かかることもあります。
二日酔いの症状があるということは、血液中にまだアルコールが残っている状態ですので、健康診断を受けると血液検査や尿検査などに影響をおよぼし、血液検査では、肝機能検査や脂質検査などに影響が出てきます。
特に健康診断の前夜に大量のアルコールを摂取すると、肝機能値のなかでもγ₋GTPの値が高くなります。
肝機能の検査項目にはGOT(AST)、GPT(ALT)、LDHなど肝機能が正常に機能しているか調べる検査がありますが、γ₋GTPはアルコール飲酒に大きく左右される値なのです。
その他、尿酸値や血糖値なども高値に出ることがあり、尿検査では蛋白陽性に出ることもあります。
また、お酒のおつまみに揚げ物や肉類など脂肪分の多い食事を摂取すると中性脂肪の値が高くなり、またお酒を飲んでも高値に出ます。
お酒と共に脂肪分を多く含んだ食事を摂取すると、12時間以上経過しても中性脂肪の値は増加すると言われています。
そのため正しい血清脂質の値を得るには、禁酒をして和食の軽めの食事で12時間以上の絶食が必要になります。
という訳で、二日酔いの状態、つまり前日大量のお酒を飲んでしまった場合は、肝機能値や尿酸値、脂質検査などが高値に出てしまい、正しい検査結果を得ることができません。
健康診断の前日に飲み会がある場合は、お酒は飲まず、また注意書きに書かれている通り前日の21時くらいまですませるようにしましょう。
どうしても飲みたい方は、注意書きに書かれてある時間までに少量を摂取するようにします。
二日酔いで健康診断を受ける前にできる対策はある?
健康診断を翌日に控えているにも関わらず、ついつい飲み過ぎて二日酔い状態の場合、どうすれば良いでしょうか。
二日酔いで健康診断を受ける前にできる対策と言えば、検査を受ける前に受付の方に前日の何時までどのくらいの量のお酒を飲んでいたか自己申告することが大切です。
申告をしないまま検査を受けて検査値が高くなると再検査を受ける指示が出たり、病気の疑いになり要精密検査になってしまうことがあります。
二日酔いでは、正しい判断ができなくなってしまうことがあります。
正しい検査結果が出なくても良いという方はそのまま検査を受けることが可能ですが、再検査になる確率は高くなります。
検査前に水分を多く摂取すれば良いと考えている方もいるかもしれませんが、検査の内容によっては水分摂取を制限されていることもあるので、注意が必要です。
健康診断前日にお酒を飲んでしまった場合は、後戻りはできませんので正直に伝える様にしましょう。
二日酔いで健康診断を受ける場合の注意点
健康診断を受ける時の注意事項をしっかり読めば、前日に飲み過ぎて翌日、二日酔いという事態は避けられるはずです。
会社の付き合いなどでどうしても断り切れない場合は、早い時間に少量を飲むようにしましょう。
しかし、少量のお酒でもアルコールが分解されるまでに(個人差はありますが)時間がかかるので、健康診断を受ける前夜はお酒を飲まないことが望ましいと言えます。
二日酔いで検査を受ける場合、ついつい水分を摂取したくなりますが、検査によっては、水分を制限されている場合があります。
二日酔いを早く醒まそうと水などを沢山飲むと、検査に影響が出てしまう場合もありますので、注意が必要です。
また、二日酔いを醒ます目的でサプリメントや栄養ドリンクなどの摂取も、血液検査や尿検査のデーターで異常値に出てしまうことがあります。
そのため、二日酔いを早く覚ましたくても、サプリメントや栄養ドリンクの摂取は避けるようにして下さい。
特にビタミンCの成分は尿糖や潜血反応に影響を与えることがあるので注意しましょう。
まとめ
二日酔いの健康診断の影響についてまとめました。
二日酔いで健康診断を受けると正しい結果が出ないので、健康診断の前日は注意事項を守るようにしましょう。
万が一、お酒を飲み過ぎて二日酔いになってしまった場合は、正直にお酒を飲んだことを受付や採血をする看護師などに話しましょう。
健康診断は自分の健康状態を知る良い機会なので、せっかくの機会を無駄にしないためにも前日の過ごした方に注意するようにしたいですね。
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