痛風と外反母趾の違いは?初期症状は?何科を受診すればいい?
前にも一度同じことがあって整形外科を受診したら外反母趾と診断されたのですが、もしかしたら痛風なのではと思ってます。
痛風と外反母趾の違いはなんでしょう?初期症状は同じ?何科を受診すれば良い?
初めての症状だと、自分でも外反母趾なのか痛風なのか区別が付かないですよね。
それでは、痛風と外反母趾の違いや、それぞれの初期症状、何科を受診すれば良いのかお話ししたいと思います。
痛風と外反母趾の違いは?
足が痛むと、すぐに日常生活に支障がでますね。
足の親指の付け根が痛むと、痛風や外反母趾が頭をよぎるかと思います。
痛風と外反母趾は似ているので、初めて症状が出た場合は区別が付きにくいですよね。
それでは、痛風と外反母趾の違いについて見て行きたいと思います。
痛風は、「風が吹いても痛む」といわれるほどの激痛が、足の親指の付け根に起こります。
痛風は、尿酸という物質が体内に増えるために起こる代謝性の病気です。
ビール・エビ・肉類などプリン体を多く含む食事を摂ると、尿酸が増えて関節(特に下半身の関節)に蓄積して痛みが出ます。
痛風になるのは90%以上が男性で、中年期の病気ですが最近は20歳代にも見られます。
一方、外反母趾は、足の裏の靭帯(横中足靭帯)が弱くなることにより起こる病気です。
足の親指の付け根が腫れて、親指は小指の方向に向いてしまいます。
ひどい場合には、足の指が重なってしまうこともあります。
外反母趾の原因は、靴・歩き方・運動不足・遺伝(体質)などいろいろな要素が考えられています。
痛風と外反母趾の初期症状は?
続いては、痛風と外反母趾の初期症状について見て行きます。
痛風の初期症状は、以下の通りです。
- 足の親指の付け根の痛み・赤み・腫れ
- 痛みは激痛であることが多い
- 前兆を感じるケースもある(圧迫される感じ・熱感・チクチク感)
- 痛みは深夜から明け方に起こりやすい
- 痛みは3~4日で軽くなり、7~10日で無くなる
外反母趾の初期症状は、以下の通りです。
- 足の親指の付け根の痛み・赤み・腫れ
- 足の裏全体に疲れを感じる
- 長時間の歩行で痛みが出る
- 踵(かかと)の痛みや小指の痛みを感じる場合もある
- 足の裏にタコができやすい
どちらも、足の親指の付け根の痛み・赤み・腫れの症状は同じなので、その他の症状で判別してみると良いでしょう。
痛風?外反母趾?どちらかわからない場合何科を受診すればいい?
痛風でも外反母趾でも、痛みの出る部位と腫れや赤みを伴うことが似ているので迷いますね。
健康診断などで、尿酸値が高いと指摘されていたり、ご家族で痛風の人がいる場合は痛風の可能性が高いのでまずは内科を受診すると良いでしょう。
そうではなくて、どちらか迷うようならば、整形外科を受診するとよいでしょう。
外反母趾は、関節や靭帯の病気なので整形外科で診断・治療が出来ます。
痛風は、代謝性の病気なので内科で診断・治療ができます。
しかし、血液中の尿酸値が異常値にならなくても、整形外科で足の関節内の関節液を調べて、尿酸結晶が見られれば痛風が確定します。
整形外科で痛風の診断がついてから、内科で長期的に尿酸値をコントロールすることもできます。
大切なことは、痛みがおさまったからと放置しないで、早めに受診することです。
痛風を放置すれば腎臓に障害が出ますし、外反母趾を放置すれば肩こりや腰痛になったりするからです。
まとめ
痛風と外反母趾は、初期の症状が似ているということがわかりましたね。
どちらか迷ったら、まずは整形外科を受診してみましょう。
また、痛みがおさまったからと放置すると、全身に悪影響を及ぼしますので、我慢せずにすぐに病院へ行くことをおススメします。
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