血液検査前日の食事や甘いものは検査に影響する？おすすめの食べ物は？
会社での定期的な健康診断や、人間ドックなどで年に一度は血液検査を受ける機会があるのではないでしょうか。
血液検査前の食事は制限されることが多いですが、これは血液検査前の食事の内容や時間によっては、正確な検査値が得られないことがあるためです。
正しい検査値を得るためにも、検査前日の食事には気を付けたいですよね。
ということで、今回は血液検査前日の食事が検査値に与える影響について書いてみました。
健康診断が近づいている方は参考にして下さいね。
血液検査前日の食事はコレステロール値など検査に影響する？
健康診断では血液検査を受けるのが一般的ですが、前日の食事に注意しないと血液検査に影響が出てしまうことがあります。
特に中性脂肪の値などは、前日に脂分の多い食事を摂取した時に高く出てしまうことがあります。
前日の食事の影響で脂質が高くなると、脂質異常症と診断されたり、再検査と言われることがあります。
血清の脂肪の値は食後4時間〜6時間がピークになり、徐々に下降していきますが、正確な値を知りたいときは17時間空けるのが理想とされています。
さすがに17時間空けるのは難しいと思いますので、検査前日の20時までは食事を済ませるようにしましょう。
検査前夜は脂肪分の多い食事は避けるようにして、ご飯、みそ汁、野菜、魚など和食をメインとした食事を摂取するようにして下さい。
またアルコールも中性脂肪を上げる原因になるので、検査前夜は禁酒するようにします。
特に、アルコールと脂肪を同時に摂取した場合、12時間以上経っても中性脂肪が高めに出てしまうことがあるようです。
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なお、コレステロール値を気にする人もいますが、コレステロールは前日に食べた食事よりも、長期間に渡ってどれくらい脂肪分を含んだ食事をしてきたかなど日常の食事内容によります。
血液検査から得られるコレステロールの値には、総コレステロール(TC)や善玉コレステロール(HDL)、悪玉コレステロール(LDL)などありますが、これらのコレステロールの値は前日の食事によって高くなることはありません。
ただし、前日の食事や飲酒が影響して、コレステロール値が低くなることがあるため注意が必要です。
正しい結果を得るためにも前日は軽めの食事を済ませるのが良いでしょう。
血液検査前日の甘い物は検査に影響する？
血液検査の前日に甘い物を食べたら、検査の値に影響するのかも気になりますよね。
結論から言うと、検査の１０時間以上前であれば甘い物を食べても検査に影響することは殆どありません。
血液検査では、糖尿病を診断する項目のひとつに空腹時の血糖値を調べる検査があります。
中性脂肪と並んで、血糖値も食事の影響を受けやすい検査項目です。
特に空腹時血糖値は糖尿病を知るうえで重要な検査項目ですが、甘い物に限らず食事をすることにより血糖値が上がってしまうため、検査前は１０時間以上絶食するのが基本です。
検査当日の朝に飴玉ひとつ舐めても血糖値が上がってしまうことがあるので注意しましょう。
また、ポカリスエットや清涼飲料水なども糖分が含まれるため、当日は控える必要があります。
なお、たとえ検査の１０時間以上前であっても、過度に甘い物を食べるのは控えた方が良いでしょう。
血液検査前日におすすめの食べ物は？
最後に、血液検査の結果を正しく得るために、前日におすすめの食べ物をご紹介したいと思います。
人間の身体は消化に時間がかかり、早くて5時間、遅いと8時間以上かけて消化が行われます。
特に油っこい食事は消化に時間がかかり、検査当日の血液検査に影響してしまう可能性があります。
また満腹になるまで食べるのではなく、腹八分目までが適切です。
検査前日におすすめなメニューは白米やみそ汁、魚、野菜など和食を中心とした食事内容です。
また、蒸した料理やお鍋なども良いでしょう。
鍋類は野菜を多めにして脂身の少ないささみ肉や胸肉などを選ぶようにしましょう。
また、塩分を摂り過ぎないように塩加減に注意することも大切です。
蒸した料理は油を使用しないため、中性脂肪の値に影響を及ぼすことが少なくなります。
味付けもレモン汁やポン酢などをかければ美味しくヘルシーな食事になりますよ。
そして水分はお水や麦茶など、ノンカフェインの飲み物が良いでしょう。
以下の食品は検査前日におすすめです。
- 青魚
- 緑黄色野菜
- 豆腐
- 海藻類
- キノコ類
これらの食品はコレステロールを下げるのに役立つ食品です。
反対に控えた方が良い食事には、以下の様なものがあります。
- 揚げ物など油の多い食品
- 脂肪分の多いお肉
- マーガリン
このような食品は血糖や中性脂肪の値を上げてしまうので注意が必要です。
メタボや糖が気になる人へ！
まとめ
健康診断は自分の体の状態を知るのに大切なことです。
健康診断前日に体に良い食事を食べたからと言って、すぐに検査値に反映するものではありません。
日頃から栄養バランスの良い食事を摂取していれば、前日になって慌てることはありませんね。
なお、もしも検査当日にうっかり食事をしてしまった時は、正直に申し出るようにして下さいね。
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