花粉症とアレルギー性鼻炎の違いは?併発する?薬は同じ?

これまで花粉症を発症したことはなかったのに、今年は花粉の季節に突入した途端、鼻水やくしゃみが出る様になりました。
症状としてはアレルギー性鼻炎と同じようですが、これって花粉症なんでしょうか・・・
そもそも、花粉症とアレルギー性鼻炎って違いはあるの?併発することもある?それに薬は同じ?
特に、元々アレルギー性鼻炎をお持ちの人は、花粉症の季節にくしゃみや鼻水などの症状が出た場合、花粉症なのかどうかの判断が付きにくいかと思います。
それでは、花粉症とアレルギー性鼻炎の違いや、併発するかどうか、また薬は同じかどうかについてお話したいと思います。
花粉症とアレルギー性鼻炎の違いは?
まずは、花粉症とアレルギー性鼻炎の違いについて説明します。
花粉症は花粉の季節に症状が出る「季節性のアレルギー性鼻炎」で、ダニやほこりなどによるいわゆるアレルギー性鼻炎は季節に左右されることなく1年中症状が出る「通年性のアレルギー性鼻炎」を指します。
つまり、花粉症もアレルギー性鼻炎の一種と考えると良いかと思います。
花粉症はおもにスギやヒノキ、ブタクサ、よもぎなどがアレルゲンですので、それらが発生する季節になると症状があらわれます。
症状はくしゃみ、鼻水、目の痒みなど通年性のアレルギー性鼻炎とよく似ています。
そして、アレルギー性鼻炎は、ダニやダニの死骸、カビ、動物の毛、フケやハウスダストなどがアレルゲンとなります。
アレルギーの原因となる物質、「アレルゲン」は人さまざまですが、花粉症とアレルギー性鼻炎の違いはそのアレルゲンの違いにあると思って良いでしょう。
花粉症とアレルギー性鼻炎が併発することはある?
通年性のアレルギー性鼻炎を持っている人は、他のアレルギーで鼻の粘膜が敏感になっているため防御する機能も弱まった状態です。
そのため、突然花粉症を併発する可能性はあります。
今まで花粉症に罹っていない人でも、ある日突然花粉症になることがあるので、花粉の季節にアレルギー性鼻炎の症状が出た場合は花粉症の疑いアリです。
通年性アレルギー性鼻炎をお持ちの方は、症状が悪化しないように花粉の時期はマスクや眼鏡など着用して、不要な外出は避けた方が良いでしょう。
また通年性のアレルギー性鼻炎がある人は、自分がどの様なものに反応するのかアレルギー検査をしても良いかもしれませんね。
そして家の中やベットなどダニやほこりを寄せ付けないよう、清潔を保つようにしましょう。
花粉症とアレルギー性鼻炎の薬は同じ?
花粉症もアレルギー性鼻炎も、症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりなど似たような症状です。
そのため、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服薬やステロイド点鼻薬を用います。
抗アレルギー薬など内服して、更に点鼻薬で症状を緩和するのです。
通年性のアレルギーは1年中症状があるので、ほぼ毎日薬を飲むこともあります。
一方、花粉症は花粉が舞う限られた時期だけなので、ずっと薬に頼るわけではありません。
また、どちらも眼の痒みなどの症状がある場合は、点眼薬が処方されます。
なお、花粉症やアレルギー性鼻炎は薬の力で症状は緩和されますが、残念ながら治るわけではありません。
まとめ
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種だということを、おわかりいただけたでしょうか。
季節性の花粉症や通年中のアレルギー性鼻炎はどちらもつらいものですね。
まずは、自分がどのような物質にアレルギーがあるのか知っておくと対策もできます。
アレルギー検査は内科やアレルギー科、耳鼻咽喉科などで受けることができますので、まだ検査を受けたことがないという人は、一度受けてみると良いでしょう。
意外な物に反応が出る場合もありますよ。
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