ウィルス性胃腸炎に1年に2回感染?ノロとロタの違いは?予防するには?

ウィルス性胃腸炎って1年に2回感染することもあるのでしょうか。
それに、ロタウィルスとノロウィルスの違いは?
もう感染しないための予防方法は?
冬の始めから春先にかけて流行するウィルス性胃腸炎ですが、「ようやく落ち着いた」と思った矢先にまた感染?これではお母さんも落ち着く暇はありませんね。
それでは、ウィルス性胃腸炎に1年に2回位以上感染することがあるのか、またノロウィルスとロタウィルスの違いや予防方法についてお話しますね。
ウィルス性胃腸炎は1シーズンに2回感染することがある?
毎年流行するノロウィルスやロタウイルス性の胃腸炎ですが、流行する時期にずれがあります。
ノロウィルスでは11月から1月の秋から冬にかけて流行します。
一方ロタウィルスは2月から4月の冬から春にかけて流行する、乳幼児に多いウィルス性胃腸炎です。
ノロやロタウィルスではひとつの型ではなく複数の型があります。
同じ型のウィルスにかかれば免疫ができそのウィルス型には感染しませんが、違う型のウィルスなら再び感染することもあります。
どちらもウィルスの型はひとつではないので、一度感染しても2回かかってしまう可能性があります。
ノロウィルスとロタウィルスの違いは?
下痢や嘔吐で小児科を受診すると、たいがいは「お腹の風邪」と診断されますよね。
もしくは、「ウィルス性胃腸炎」と言われることもあるでしょう。
つまりこれが、ノロウィルスやロタウィルスのことを指します。
どちらも嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが主な症状になります。
それではノロやロタの違いを見ていきましょう。
ノロウィルス
・秋から冬にかけて流行
・嘔吐するが数時間でおさまる
・水様性の下痢
・38度前後の発熱
ロタウィルス
・冬の終わりから春にかけて流行
・激しい嘔吐が数日間にわたって続く
・水様性の白色下痢便
・発熱が続く
・重症化すると脱水症状を起こす
ノロウィルスは比較的短期間で症状もおさまりますが、ロタウィルスは嘔吐や下痢、発熱が長期間続く場合が多いようです。
また、ロタウィルスは乳幼児に多い感染症で、ノロウィルスでは幼児から高齢者にかけて幅広く感染する傾向にあります。
ウィルス性胃腸炎を予防するには?
ウィルス性胃腸炎に感染しないためには、日頃から手洗い、うがいなどをこま目に行うことが必要です。
幼稚園や保育園、小学校など集団生活の中では特に感染しやすいため、子供にも手荒いやうがいの癖付けをしてあげましょう。
また、家族で感染している人がいる場合は、ウィルスに感染している人の入浴は最後にして、入浴後は浴槽やイス、洗面器など洗います。
そのほかタオルの共有も避けた方が良いです。
汚物の処理は適切に行い、嘔吐物や下痢便が手に触れないように使い捨ての手袋や汚れても良いエプロンをを着用して行います。
また処理をした後は手指を石鹸できれいに洗うようにします。
まとめ
ウィルス性胃腸炎は、1度罹ってもまた別の型のウィルスには感染する可能性があるので油断は禁物です。
また、ノロウィルスとロタウィルスは流行時期もズレているため、同じシーズンにノロウィルスとロタウィルスの両方に感染してしまうというケースもあり得ます。
毎年、流行するウイルス性胃腸炎ですが、小さいお子さんがかかると脱水症状など重症化することもありますので、日頃から感染しないためにも人ごみは避け、手荒いうがいなどを徹底するようにしましょう。