歯茎が痛い!考えられる原因と症状別対処法や歯磨きの仕方について

なんだか急に歯茎が痛くなって来たってこと、ありませんか?
特に歯磨きをすると歯ブラシがあたって痛い!
なんとなく腫れている気もするし・・・。
今回は、歯茎が痛む原因や痛い時の対処法、歯茎が痛むときの歯磨きの仕方などについて説明したいと思います。
歯茎の痛みで困っている方は参考にして下さいね。
目次
歯茎が痛い!考えられる原因と症状別対処法
まずは、歯茎が痛い時に考えられる原因について見て行きましょう。
歯茎が痛い原因その1:歯周病
歯茎が痛い場合真っ先に疑われるのが、「歯周病」です。
40歳以上の約80%の人が歯周病を発症しているといわれていますので、かなりの割合ですよね。
歯周病は細菌によって歯肉が炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨を溶かして行く病気です。
更に進行すると、やがて歯が抜け落ちてしまうので早期発見、早期対処が必要です。
軽度の歯周病であれば、歯磨きのブラッシング指導や歯石除去などを行うと炎症が和らぎ痛みも軽減します。
定期的な歯科医院の受診と、自宅でのケアが必要になります。
歯茎が痛い原因その2:歯肉炎
歯茎が腫れていて、歯磨きなどで出血するようであれば歯肉炎の可能性があります。
放っておくと年齢を重ねるに連れて歯周病に発展してしまうこともあるので、注意が必要です。
歯肉炎の原因の多くは歯垢ですので、正しい歯磨きやデンタルフロスなどで改善して行くことが可能です。
また、口呼吸の人は歯茎を細菌から守るための唾液が前歯に十分に流れないため、歯肉炎になりやすいとも言われいます。
心当たりのある人は、鼻呼吸を心がける様にしましょう。
歯茎が痛い原因その3:根尖病巣(こんせんせいししゅうえん)
根尖性歯周炎とは、ちょっと聞き慣れないと思いますが、歯の根の先に膿が溜まったり炎症を起こす病気です。
虫歯を放置したり、歯根の治療が不十分だったことなどが原因で、歯の根の部分に細菌が繁殖することで起こります。
対処法は、治療によって感染している根の中の歯の部分を削り取るなどして細菌を全て取り除きます。
放置している虫歯があったり、歯茎から膿が出て来ている様な場合は根尖病巣の可能性がありますので、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
歯茎が痛い原因その4:食片圧入
歯と歯の間の隙間に食べかすなどが詰まることを、食片圧入と言います。
歯と歯の間が痛い場合は、食片圧入の可能性があります。
取れた詰め物の箇所や、歯周病でできた歯の隙間、また歯ぎしりや食いしばりなどで歯が動いたために出来た隙間が原因で食べ物が詰まり歯茎が痛みます。
歯科医院を受診して、詰まったものを取り除くことで痛みは解消されます。
歯茎が痛い原因その5:口内炎
歯茎の痛みが局所的で、そこに白っぽいできものがあればそれは口内炎の可能性が高いです。
特に口内炎は女性に多く、ビタミン不足やストレス、疲労などが原因の他、ウィルス感染によっても発症します。
対処方法は、不足しがちなビタミンCやビタミンB2を摂取し、十分な睡眠や休息をすることです。
また、口内炎の薬を塗るのもお忘れなく。
歯茎が痛い原因その6:歯磨きのし過ぎ
歯をゴシゴシ強く磨きすぎるのも、歯茎の痛みの原因となります。
歯は粘膜なので、強く磨きすぎると傷が付き、出血することもあります。
そしてその傷から細菌が入り込み、口内炎などが出来てしまうこともあるんです。
歯の磨き過ぎに心当たりのある人は、まずは歯ブラシを毛先の柔らかいものに換えましょう。
そして、ゴシゴシ強く擦るのではなく、優しくブラッシングします。
優しくても汚れは十分落ちますよ。
また、食事の直後の歯磨きは避けましょう。
食後は口の中が酸性になっていて、歯が傷つきやすいためです。
歯茎の痛みとストレスの関係について
よく、歯茎の痛みは疲れやストレスが原因だということを耳にします。
歯茎は体調の変化に素早く反応しますので、体調不良やストレスにとても敏感なんです。
そのため寝不足や疲れが蓄積されストレスが溜まると、身体の抵抗力が弱まり歯茎が腫れやすくなります。
また歯周病や歯肉炎などが潜んでいる場合、ストレスや疲れなどがきっかけで痛みとなって現れることもあります。
歯茎が痛い時は、口内環境の見直しの他にも体をよく休めてあげることも大切ですね。
歯茎が痛い時の対処法は?
歯茎が痛くなった時にはすぐ歯医者に行くことができれば良いのですが、忙しくて時間がない場合もありますよね。
また、歯医者がすぐに予約できないこともあります。
歯茎が痛くて我慢できない時は、市販の痛み止めで痛みを和らげるようにして下さい。
また、濡れた冷水タオルや市販の冷湿布(冷えピタなど)を、痛む箇所に貼布して冷やすのも効果的です。
そのほかイソジンなど殺菌効果のあるうがい薬で口腔内を清潔に保つようにしましょう。
歯医者に行けずに市販薬でどれを選べば良いか困ったときは、薬局の薬剤師に相談すると良いでしょう。
そして、時間が出来たら出来るだけ早めに歯医者さんを受診するようにして下さいね。
先ほどもお伝えしましたが、歯茎の腫れや痛みはストレスとも関係しているので、十分な睡眠や休息、そして栄養バランスの良い食事で身体の免疫力を高めておくのも大切ですね。
歯茎が痛い時の歯磨きの仕方
歯茎が痛い時の歯磨きは辛いですよね。
だからと言って、磨かない訳にも行かないし・・・。
歯茎が痛い時には、柔らかめの歯ブラシを使用します。
そして、痛みのある箇所はやさしく丁寧に、丸く円を書く様に磨くようにして下さい。
無理に磨くと更に歯茎を痛めてしまい、痛みが増してしまいますので注意して下さいね。
また、歯ブラシを清潔に保つこともお忘れなく。
なお、歯ブラシも当てられないほど痛むときは、コットンや綿棒を使用してやさしくこするように清潔にしましょう。
仕上げにイソジンでうがいをすれば、口腔内も清潔が保てます。
但し、洗口液は種類によっては刺激が強いことがあるので、購入する際は良く確認するようにしましょう。
歯茎が痛い原因と対処法まとめ
歯茎が痛い原因についてまとめましたが、参考になりましたか?
歯茎の腫れや痛みは自然に治ることもありますが、歯周病など細菌感染が原因のときは免疫力が低下した時に症状があらわれます。
歯茎の痛みはさまざまな原因が考えられるため、歯医者さんで一度歯のチェックを受け痛みの根本原因を知ることも大切です。